【あおガルシナリオ集】現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」

ITニュース

2019年1月31日にサービス終了を迎えるスクウェア・エニックスのアイドルゲーム『青空アンダーガールズ! Re:vengerS(リベンジャーズ)』のシナリオ集をお届けします。

この記事では、現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」を紹介します。

目次
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第1話「私たちのはじまり」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第2話「ブランニューアイドル」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第3話「なぜなに神楽ヶ丘学園」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第4話「ラブ・ビューティー襲来」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第5話「フラッシュで挑戦」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第6話「戸惑いフラグメント」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第7話「敗北と傍観者」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第8話「波乱のユニットスクランブル」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第9話「櫻花すばる」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第10話「心に秘めたもの」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第11話「袂を分かつプルガトリオ」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第12話「タネも仕掛けもアイドルも」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第13話「初めてのウイニングスター」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第14話「Twinkle☆Star」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第15話「招かれざる者たちの参会」
現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第16話「支えあう友との一歩」
Contents

現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第1話「私たちのはじまり」

ーー学園長室

●萌
では、さっそくですが行きましょうか。

●プロデューサー
どこに?

●萌
どこって……捜すんじゃないですか?
プロデューサーが気になってる、2人組のユニット。


もちろん、仕事はてんこ盛りなのですが、
まずはその気になる2人をすっきりさせないと、
集中できませんよね?

ふふん♪ 経験者の余裕っていうんですか?
私がいれば、仕事なんてちょっぱやで片付きますから♪

まずは手当たり次第に聞き込みでもしてみましょう。

ーー廊下

●萌
あー、そこの子たち。
ちょっといいですか?

●クールなアイドル(彩)
はい?


●ギャルっぽいアイドル(佳奈恵)
なんか用?

●萌
ひとを捜してるんです。
特徴は……ええっと、どんなひとです?

●プロデューサー
(特徴を説明する)

●クールなアイドル(彩)
黄色いリボンの女の子。

そう言われても……。

●ギャルっぽいアイドル(佳奈恵)
あー、アタシわかるかも。

この前、校門のあたりでゲリラってた子たちっしょ?
今日は中庭のほうで、なんかコソコソやってたよ。


●萌
ありがとうございますー♪

さ、行きましょう、プロデューサー。

ーー学園内広場

――ガヤガヤ

●萌
……コソコソっていうか、
かなりたくさんのひとが集まってますね。

情報、だだ漏れみたいですね……。

頭の弱そうなアイドル(茜)
もー、何よこの騒ぎ! せっかくアカネが、
ユニット解散記念に特別ソロライブをやろうと思ったのに!


なんで誰もアカネのこと見てくれないわけ?
こーんなにかわいいのに、信じらんない!

●萌
解散記念って……いろいろなアイドルがいますね。

と、本命のほうがはじまるみたいですよ。

●リボンのアイドル(ひなた)
みんなー! 今日はありがとー!

●お嬢様結びのアイドル(和歌)
最後まで、楽しんでいってくださいねー!

●萌
すごい歓声です……!
これは相当名のある、有名なユニットに違いありません……!

……はっ!

え、ええ! もちろん知っていますよ!
あの2人はいわゆる……そう!
知るひとぞ知る、超有名ユニットで……!

って、そんなことはどうでもいいんです!
捜していたのはあのアイドルで間違いないですか?

●プロデューサー
間違いない。

●萌
ふーん。そうですか。ではまあ、
かるくお手並み拝見といきましょうか。

●リボンのアイドル(ひなた)
それじゃあまずは、いつものやつ、いっちゃうねー!


●萌
いつものやつって、なんだか熟れてる感じがしますね。
小洒落たカフェで、マスター、いつもの、みたいな。

お嬢様結びのアイドル(和歌)
行きますよー!
3……2……1……はい!

――バタバタバタ!

●萌
……え? は、鳩?

いま、足元に置いた帽子から、鳩がでてきましたよね?

●お嬢様結びのアイドル(和歌)
ふふふっ、こんなの、まだまだ余興ですから!
本番は、これからですよ!

●萌
……ああ、余興でしたか。
ちょっと変わってますけど、ステージの演出としては
ありなんじゃないですか?

●リボンのアイドル(ひなた)
今度は……じゃじゃん!
なんと、ここに取り出したるマイクが……!

●萌
ついに歌うんですね!

●リボンのアイドル(ひなた)
はいっ! 一瞬で消えて……そこのひと!
きみの胸ポケットに瞬間移動したよ!


●萌
結局マジックじゃないですか!

……一体、どうなってるんです?

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第2話「ブランニューアイドル」

●リボンのアイドル(ひなた)
あ、あなたは……!

やっと会えたね!


●萌
え、プロデューサー、知り合いだったんですか?

●プロデューサー
違うよ。

●萌
でも、やっと会えたねって……。

●お嬢様結びのアイドル(和歌)
……ちょっとひなた。
そちらの方は?


●ひなた
あ、和歌! えっとね、このひとは……
ええと、誰だろう?


●和歌
ええっ、知らないの!?

●ひなた
でも、あたしのこと、見ててくれた。

あたしも、あなたのこと、見てたよ。


●和歌
はぁ……。ひなたじゃ話が進まないわ。

そこのあなた、うちのひなたとどういう関係なんですか?

●プロデューサー
(いきさつを説明する)

●和歌
なるほど。
私たちのライブを見ていてくれたんですね。

しかし、一瞬目があっただけで、それをお互いに覚えていたなんて。
それってまるで……。

●ひなた
運命、みたいだね!


●和歌
ひ、ひなた!

●ひなた
ふぇ? どうしたの?

●和歌
運命なんて、軽々しく言っちゃダメよ!

●ひなた
そうなの?

●和歌
私たち、小さい頃からずっと一緒よね?
いつか必ず、2人でアイドルになろうって誓ったわよね!?

●ひなた
うん。

●和歌
なのに……なのに! あなたはこの、
どこの馬のボーンとも知らない人に……!

…………。


……いえ、なんでもないわ。

そうね、無理やりはよくないわ。
きちんとひなたの意思で、ひなたの口から聞きたいものね。

●ひなた
???

●萌
このひと、何を言ってるんでしょうか?

って、そんなことより!
さっきのステージは一体なんなんです!?

あんなの、ライブじゃないです!
ただのマジックショーじゃないですか!

●ひなた
そうだよ?

●萌
あっさり認めました!

●ひなた
あたしたち『Twinkle☆Star』は、
ナンバーワンじゃなくて
オンリーワンを目指すユニットなの!


大切なのは、どうしたらお客さんが喜んでくれるか。
だからライブでもマジックでも、関係ないんだよ!

●萌
そ、そんな無茶苦茶な……。

●和歌
ちゃんとライブもやりますよ。
そこの馬のボーンのひとは、知ってると思いますけど。

つまり私たちは、既存のアイドルという枠に囚われない、
ハイパー・アイドル・エンターテイナーなのです!

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第3話「なぜなに神楽ヶ丘学園」

ーー学園内広場

●和歌
それで、あなたは新任のプロデューサーで、
私たちを学プロに勧誘したいと。

●ひなた
賛成! よくわからないけど、あなたとならすごく楽しそう!


●和歌
またそんな適当なこと言って……。

●ひなた
ところで和歌。

●和歌
何?

●ひなた
学プロって、何?

●和歌
…………。

……え?

●ひなた
ん?

●和歌
ひなた、あなた……。

そんなことも知らないの?

●ひなた
うん。だって、和歌から聞いたことないし。

●和歌
そう、だったかしら……。

●萌
……プロデューサー。
やっぱりこのひとたち、やめておきません?

歌わない、踊らない、学プロのことを知らない……。

経験者の私じゃなくても、これはヤバイと素直に思うのですが……。

●プロデューサー
学園のこと、教えてあげよう。

●萌
マジですか……。

まあ、プロデューサーがそういうなら……。

ひなたさん、いいですか?

●ひなた
ふぇ?

●萌
『学プロ』……正式名称『学内プロダクション』というのは、
アイドルたちが所属しているひとつのチームのことです。
この学園内に芸能事務所がいくつも存在すると思ってくれて問題ないです。


学園はアイドルたちをこの学プロごとに管理していて、
それぞれの活躍に応じて、活動予算なんかもふりわけられます。

学プロが有名になれば、予算が増える。
そしてもちろん、仕事も増える。そういう仕組みです。

●ひなた
わかった……ような?

●和歌
私たちみたいな、どこの学プロにも入っていないユニットは、
フリーと呼ばれるのよ。

●萌
そうです。ここまではいいですか?

●ひなた
なんとなく!

●萌
では続けます。

この学園では、通常の学業にも力を入れているし、
アイドルとしてのレッスンのカリキュラムやシステムも充実させています。

まず主だったものが、『ライブバトルシステム』です。

これは学園内で定期的にライブバトルを行うことで、
お互いに切磋琢磨させるのが目的です。


このライブバトルの結果に応じて、アイドルランクが上下したり、
学プロの活動資金を得られたりするんです。


●ひなた
えーっと、アイドルランクってなに??

●萌
そこからですか……。

アイドルランクとは、アイドルごとのランク付けのことです。
最低が『E』から始まり『D』『C』『B』『A』と上がっていき、
最高が『S』になります。


高いランクだと、優先的に学園の設備を使えたり、
難易度の高いお仕事を受けられたりします。

●和歌
ちなみに、私たちは一番下の『E』だからね、ひなた。

●ひなた
そ、そうだったんだ……!
あたし、ランクEだったんだ……!

●萌
……ここまではいいですか?

●ひなた
たぶん!

●萌
……プロデューサー、このひと、本当に大丈夫なんですか?

●プロデューサー
たぶん……。

●萌
…………。

最後に、もうひとつだけ。

スターライトフェスティバル、通称『スタフェス』について。

これは、数々の名だたるアイドル学園に所属する学プロから、
頂点を決めるための……いわばアイドル甲子園です。


生徒たちの目標はもちろん、プロのアイドルとしてデビューすることですが、
そのためには、このスタフェスに出場して良い成績をおさめるのが
セオリーなんです。

出場するためには、まず各学園での代表に選ばれる必要があります。
うちの場合は、スタフェス選抜大会のことを、
『スターライトフェスティバル学内予選』と呼んでいます。

スタフェス学内予選へ出場する学プロは、学園側が選びます。
正直、1年目の学プロが選ばれる可能性は、かなり低いですね。

と、こんなところですかね。

●ひなた
はーい! ありがとう、萌ちゃん!

●和歌
ひなたがすみません。私の教育不足です……。

●ひなた
それで、プロデューサーさんは私をその、がくぷろ?
に誘ってくれてるんだよね?

●萌
そうですよ。

プロデューサーも必死なんです。
なんせ、とあるフリーの3人組ユニットを、承認ライブに合格させ、
学プロに入れる、という使命がありますから。


そのために、少しでも学プロ力を強めておきたいんでしょうね。

●プロデューサー
なんのこと?

●萌
は? なんのって……プロデューサーこそ何を言ってるんですか?

今日、このあと、学園長からプロデューサーの担当する
フリーのユニットを紹介されるじゃないですか。

もし承認ライブを合格させられなければ、
プロデューサーはクビになるっていう話……。

●プロデューサー
聞いてない。

●萌
…………。

いま、言いましたから!

ち、違いますよ! 
学園長からプロデューサーに説明するように言われていて、
私がうっかり伝えていなかっただなんて!


そんなことあるわけないじゃないですか!
なんせ私は、経験者なんですよ!

●和歌
……なんだか行き違いがあったみたいですが、まあいいです。

私たちも所属する学プロを探していたのは事実です。
どういうわけか、どこもなかなか受け入れてくれなくて……。

●萌
そうでしょうね……。

●和歌
なので、こちらこそよろしくお願いします!

●プロデューサー
よろしく!

●和歌
私は水科和歌。1年です。

●ひなた
あたしは櫻花ひなた。同じく1年だよ!

えへへ~♪ よろしくね、プロデューサー♪

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第4話「ラブ・ビューティー襲来」

ーー廊下

●萌
変なひとでしたね。

でも、変なプロデューサーには変なアイドル。
類友って言葉がぴったりですね♪

●プロデューサー
変なアシスタント?

●萌
……たしかに、類友のロジックだとそうなってしまいますね。

まあ、ことわざなんて所詮、その程度のものです。
気にしたら負けですよ。

ともかく、学園長室に行きましょう。今日は、プロデューサーが担当する
フリーのユニットを紹介してくれるそうですから。

――コンコン

●萌
学園長ー。失礼し……。

――ガチャ

●落ち着いたアイドル(麗華)
あら、ごめんなさい。

●萌
っ! あ、あなたは……!

●落ち着いたアイドル(麗華)
学園長と約束かしら?
わたしの方はもうすんだから、問題ないわ。


●萌
い、いえ! こちらこそ!

●落ち着いたアイドル(麗華)
……それじゃあね。

●萌
……お、驚きました。
まさか、黒瀬さんに会うなんて……。

●プロデューサー
黒瀬さん?

●萌
え、知らないんですか……。

こんな初歩的なことも分からないなんて。
本当にプロデューサーは私がいないと何もできませんねぇ。

あのひとは、黒瀬麗華さんと言って……。

●学園長
吉永さん? 何をしているんですかぁ?

●萌
ああはいはい。入りますー。

ひとまず、この話はまた今度しますね。

ーー学園長室

●学園長
いらっしゃい、プロデューサー。
無事に吉永さんと出会えたみたいねぇ。


●萌
それはもう。ひとえに私も持っている、アイドルパワーのおかげです。

経験者はオーラが違いますからね♪
実際、私の方から声かけましたし。

それで学園長、今日は?

●学園長
ええ、プロデューサーに担当してもらう、3人のアイドルを紹介するわ。

彼女たちよ。
みんな、仲良くしてねぇ~。

●ツインテールのアイドル(愛美)
きゃはっ☆ キミがエミのプロデューサー?
『ラブ・ビューティー』の望月愛美で~す☆



●愛美
これから元気元気♪ で頑張るから、
どうぞよろしくねー?

●萌
……残念、類友でしたね。

●おっとりしたアイドル(千尋)
はーい、じゃあ次はわたしかな?


嘉陽千尋です~。
一応、このユニットのダンス番長ってことになってるみたいよ?


●プロデューサー
ダンス番長?

●千尋
愛美ちゃんがそうしろって言うから。でもわたし、ダンスとか苦手で、
いっつも愛美ちゃんに怒られてばっかりなの。

●愛美
ちょ、ち、千尋!
なんでそれ、いま言っちゃうのよ……!

●千尋
???

●愛美
……あ、ち、違うんですぅ~。
エミ、ひとにコラ~って怒ったりするの、すっごく苦手でー。

番長っていうのも、よく意味がわからないままつけちゃって、
エミも困ったさんなんです~……。テヘッ☆

●萌
プロデューサー、このコはアレですね。
いわゆる、ぶりっ娘……。

●愛美
だからちっがーう!


●大人しそうなアイドル(琴音)
愛美さん、この方は私たちのプロデューサーさんです。
ネコ被る相手ではないと思いますけど……。


●愛美
…………。

……まあ、それもそうね。
ぶっちゃけ、疲れるし。

●大人しそうなアイドル(琴音)
だ、だからってそんな、足組んでイスに座らなくても……。

●学園長
もう、愛美ちゃんったら。びじねすらいく~。

●大人しそうなアイドル(琴音)
あ、えっと、あいさつが遅れました。
『ラブ・ビューティー』の野々宮琴音です。


●琴音
アイドルとかは、実はそんなに得意じゃなくて……。
ごめんなさい、特にできることとかもないです……。

●千尋
琴音ちゃんは、お勉強が得意なんだよ~。

●琴音
千尋さん……!

●愛美
この前も学年トップだったのよね。
3年の私より勉強できるんじゃない?

●琴音
そ、そんなことは~!
というか、1位じゃないですよ~!

私よりも成績いいひとがいて……
そのひと、ヴァルプロだからアイドルとしてもすごくて!

だから私なんて、本当に全然……。

●萌
つまり、芸能科で2位ってことですね……。

ま、まあ、勉強とアイドルは関係ありませんし?
そういう意味では、まだ私の方が、アイドルとしても経験者ですし?

●学園長
とまあ、彼女たちがプロデューサーにお願いしたいアイドルよ♪

吉永さんに聞いていると思うけどぉ、
彼女たちを承認ライブに合格させないと、
プロデューサーのクビをえい! って切り落としちゃうから♪


そのつもりで、頑張ってねぇ~。

●プロデューサー
よろしく!

愛美&千尋&琴音
よろしくお願いしまーす!

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第5話「フラッシュで挑戦」

ーー廊下

●萌
プロデューサーの考えてること、分かりますよ。

『ラブ・ビューティー』と『Twinkle☆Star』、
合体させたいなぁ、しちゃおうかなぁ~?

って、考えてますよね?

そうですね。業界の先輩として言わせていただくと……
まあ、ありっちゃあり、なしっちゃなし、ですかね。

櫻花ひなた、水科和歌、望月愛美、嘉陽千尋、野々宮琴音……。

全員同じEランクで、実力の差もさほどないでしょうし、
その、なんというか、相性もあうかもしれないし、
あわないかもしれませんね。

●プロデューサー
相性?

●萌
『Twinkle☆Star』は、かなりトリッキーで派手な印象です。
逆に、レッスンやアイドルに対する考え方が甘い気がします。

『ラブ・ビューティー』は、堅実なイメージです。

堅実、といえば聞こえはいいですが、ぶっちゃけ地味ですよね。
愛美さんがネコ被って不思議ちゃん感を出していますが、
根は真面目そうでしたし。

そのふた組が反目するか、マッチングするか。
私の見立てでは……まあ、五分五分ってとこですかね。

どうですか?


ーーー選択肢1
●プロデューサー
いいと思う。

●萌
そうですよね! ま、なんといっても、この私が考えたんですから!

ーーー選択肢2
●プロデューサーうーん……。

●萌
そ、そうですか。ふーん。
ま、まあ、あくまでフラッシュアイディアでしたからね!

ていうか、これってプロデューサーの仕事ですよ?
いつまでも私に頼りっきりでは困ります。

早く一人前になって、私に頼らなくていいようになってくださいね。

ああそれから、ちょうど今日、
このふた組が出るオーディションがあるみたいですよ?

薬用石けんのCMなんですが、宣伝用に曲を作って流すということで。
ライブ形式のオーディションをするそうです。

サンプルの音源で十分な気もしますが……
ともかく、ふた組を引き合わせるいい機会だと思います。

だけど……オーディションって、どこでやるんでしょう?

この学園のどこか、というのは分かるのですが、
『Twinkle☆Star』も『ラブ・ビューティー』も、
まだ資料が揃ってなくて……。

探そうにも、こう学園がバカでかいと……。

●眼鏡のアイドル(更菜)
あ、あの、すみません。

●萌
はい? なんでしょう?

●眼鏡のアイドル(更菜)
話聞こえちゃったんですけど、そのオーディションなら、
たぶん西館のほうだと思います。


私の知り合いも出るので、間違いないかと。

●萌
あ、そうなんですか?
いやー、ありがとうございます、こんな見ず知らずの他人に!

●眼鏡のアイドル(更菜)
いえ。それじゃあ失礼します。

●萌
とても親切な方でしたね。
どうせ学プロに入れるなら、ああいう良識的なひとが……。

ああいや、みなまで言いませんよ。
では、会場へ向かいましょうか。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第6話「戸惑いフラグメント」

●妹っぽいアイドル(くるみ)
わーい! 悠くん!
オーディション、合格なのですよ!


●弟っぽいアイドル(悠)
うん! やったね!
2人だけで合格した、初仕事だ!


渡辺……晴海先輩たちに報告しないとね!

●妹っぽいアイドル(くるみ)
はいです! 喜んでくれると嬉しいのですよー!

●ひなた
あはは~。オーディション、また落ちちゃったねー。

●和歌
ホント、まったく信じられない!
私はともかく、どうしてひなたが不合格なわけ!?

●琴音
ダメ、でしたね。
手応えはあったと思ったんですけど……。

●愛美
千尋、あなたCMではダンスはないからって、ちょっと妥協したわね?

●千尋
ごめんなさい~……。
お腹空いて、動きが鈍くなっちゃったかも?

●琴音
わ、私は2人に遅れないようにするのが精一杯で……。
周りからどういうふうに見えていたかまでは……。

●萌
ありゃ、散々ですね。

でも、これでお互いのステージを見たことになります。
話が通しやすくなりますね。

互いに自分たちに足りないものに、気付いていれば、ですが。

●???(天道輝音)
…………。


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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第7話「敗北と傍観者」

ーープロダクション室

●愛美
私たちに会わせたいひと?

●琴音
あの、それってもしかして、追加メンバーのことでしょうか?
学園長も、メンバーを増やさないと、承認ライブ合格は難しいって
言っていましたし。

●プロデューサー
その通り。

●千尋
わ~。仲間が増えるの?
うふふ、楽しみね~。

●愛美
ちょっと千尋。まだ決まったわけじゃないわよ。

こっちにだって選ぶ権利はあるんだから。
ヘラヘラした不真面目なやつだったら、速攻で断ってやるわ!

――コンコン

●千尋
あ、来たみたいだよ?

●ひなた
失礼しまーす!

こんにちは、プロデューサー!
今日からお世話になりまっす!


●和歌
ひなた、それはまだ分からないわよ。
承認ライブに合格しないと、学プロには入れないでしょ?

●ひなた
あ、そっか。

●和歌
それに、他のユニットと一緒に組むことが条件だなんて……。
言っておくけど、ハイパー・アイドル・エンターテイナーの概念が
理解できないひとと組む気は……。

●愛美
……あ。

●和歌
あなたたちは……この前のオーディションの。

●プロデューサー
会ったこと、あるよね。

●ひなた
うん。

●愛美
覚えてるわ。

●ひなた
あんまり、楽しそうじゃなかったひとたちだ。

●愛美
すごく、不真面目な2人組じゃない。

●ひなた&愛美
え?

●萌
あー、そっちのパターンですか。

自分たちに足りていない部分じゃなくて、
相手の足りていない部分に目がいっちゃった感じですね……。

ま、まあ。想定内ですけどね。

●和歌
ちょっと、不真面目ってどういうことですか!?
私たちは、審査員を楽しませようと色々工夫したんですよ!

●愛美
あんなの工夫って言わないわよ。たしかに予測できない動きだったけど、
トリッキーなだけでいいなら太極拳でもすればいいじゃない。


●和歌
な、なんで太極拳!?

……だったら言わせてもらいますけど! そちらこそ、
最初から最後まで見所のない、退屈なライブでしたよ!?

そんなにきれいに踊りたいなら、機械にでもなればいいんです!
この、機械人間!

●愛美
な、なんですってー!

太極拳!

●和歌
機械人間!

●琴音
お、落ち着いてください愛美さん~!

●ひなた
和歌も、ね? ケンカはダメだよ~。

●愛美
…………。

ねぇ、アンタ、櫻花ひなたでしょ?

●ひなた
え? ……あ、うん。
そうだけど?

●琴音
えっ!? 櫻花って、もしかして……。

●愛美
伝説のアイドル、櫻花すばるの妹よ。


●ひなた
…………。

●和歌
ちょっと! お姉さんは関係ないでしょ!
ひなたはひなたなんですから!


●愛美
ふん! どうかしらね。

アンタ、姉の七光で慢心してるんじゃない?
そんな半端な気持ちで、アイドルを目指さないで欲しいわ。

●ひなた
あたしは、そんな……。

●和歌
はぁ!? なんですか、何も知らないくせにそんな言い方……!

●愛美
ええ知らないわよ。
でも、どんな事情があるにしろ、あのステージは
アイドルを舐めてるようにしか見えなかった。

ただの率直な感想よ。
アンタたちと、組むのは無理だわ。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第8話「波乱のユニットスクランブル」

ーー廊下

●萌
うまくいきませんでしたね。
私の言ったとおり、反目しちゃいましたね。

だけど愛美さん、どうしてあんなにひなたさんを嫌うんでしょう?
いくら櫻花すばるの妹だからって、目の敵にしすぎですよね?

●プロデューサー
櫻花すばるって?

●萌
神楽ヶ丘学園、ヴァルキュリアプロダクション出身のアイドルです。

当時からとびぬけた実力を持っていたアイドルで、
高等部2年のとき、飛び級をして学園を卒業しています。

ですがその後、突如として休業を宣言し、表舞台から姿を消しました。

理由は分かりません。ゴシップであることないこと書かれたから、
とも言われていますが、彼女ほどのひとが、そんなことを
気にするんでしょうか?


そして何より……ええ、ひなたさんの姉です。

●プロデューサー
知ってたの?

●萌
もちろん! 私レベルの人間が、櫻花すばるの妹を
見逃すわけはありませんから!

……でも、学園長にプロデューサーには話すなって言われたんです。
先入観をもたせたくないからって。

あ、こ、これはマジですよ!?
本当に、口止めされてたんですからね!

●委員長っぽいアイドル(希)
ちょっとあんたたち、廊下で立ち話なんてしてたら、通行の邪魔よ!


●萌
あ、ごめんなさい。

●委員長っぽいアイドル(希)
別に校則で禁止されてるわけじゃないし、少しくらい、いいけどね。
でも、道をふさぐのはダメよ。

●男らしいアイドル(理子)
そういうことだ。すまないな。

●お嬢様っぽいアイドル(美雪)
うふふ。ごめんなさいね~。


●萌
怒られちゃいましたね。

でもたしかに、こんなところで話していても始まりません。
ひとまず、今日のところはレッスンに戻りましょう。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第9話「櫻花すばる」

ーー廊下

●琴音
あの、プロデューサーさん、ちょっといいですか?

ちょっとお話したいことが……。

●プロデューサー
どうしたの?

●琴音
愛美さんのことです。

ひなたちゃんにひどいこと言っちゃいましたけど、
実はそれにはわけがあって……。

愛美さん、実はああ見えて……と、言っていいのか分かりませんが、
かなりの努力家なんです。

自分に才能がないのは分かっているから、
その分努力でカバーするんだって、
学園が終わったあとも毎日自主レッスンしてるんです。


でも普段は、努力をひとに見せたがらなくて……。
だから、勘違いされやすいんです。

●プロデューサー
何かあったの?

●琴音
……プロデューサーさんだから、お話します。
必要なことだと思うので。

昔、愛美さんには、一緒にアイドルを目指していた友達がいました。

でも友達には才能というものがありまして……。
あまり努力をしないで、デビューしてしまったんです。

愛美さんはそれが悔しくて、たっくさんレッスンしたって言ってました。

おかげで、愛美さんはこの学園に入学できました。
一方、才能はあったけどあまり努力しなかったお友達は、
次第に仕事が減っていって、すぐに引退しました。

そのときから愛美さんは、
アイドルは努力してなるものだと考えるようになったんです。


だからひなたちゃんのような、才能はあるけど
真剣にアイドルをやっていない……ように見えるひとが、
どうしても許せないんです。

悪気はないんです、愛美さんも。

●プロデューサー
分かってるよ。

●琴音
ありがとうございます。
プロデューサーさん、とてもお優しい方なんですね。

……ひなたちゃんも、すごくいい子だと思います。
一緒にいると、こっちまで元気がもらえるっていうか。

ひなたちゃんは、アイドルを楽しむことに本気なんですよね。
だから、ふざけてるわけじゃないっていうのはよく分かってます。

……愛美さんは、いまアイドルやってて楽しいのかな?

●小柄なアイドル(瑠璃花)
コトちゃん。


●琴音
あ、ルリちゃんごめん!
一緒に帰る約束してたよね!

●小柄なアイドル(瑠璃花)
……誰?

●琴音
あ、えっと、新しいプロデューサーさんだよ。
この前話した。

●小柄なアイドル(瑠璃花)
ふーん。まあいいや。
それより、行こう。

●琴音
あの、プロデューサーさん! つまり愛美さんに関しては、
悪く思わないでってことを、ひなたちゃんたちに
伝えてほしかったんです!

それじゃあ、今日はこれで失礼しますね。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第10話「心に秘めたもの」

ーーレッスン場

●愛美
結局、追加メンバーは見つからなかったのね。

●千尋
プロデューサーさんがひなたちゃんと和歌ちゃん以外、
ありえないって思ってるんだと思うなぁ。

●愛美
だけど、もう時間切れよ。
だって、承認ライブのメンバー申請が昨日までだったんだもの。

こうなれば、3人でも合格するしかないわ。
レッスンも厳しくなるから、覚悟しておいてね。


●千尋
ふふふっ。は~い。

●琴音
わ、分かりました……。

●愛美
…………。

●金髪のアイドル(セリア)
タノモー! あーあー、本日は晴天でナリ!
どぞ、ふつつかものですが、よろしくでありんす!


●おっとりしたアイドル(楓李)
ふふっ、よろしゅーなー?
狭いところお邪魔して、えらいすみません。


●琴音
あ、いえ。今日はレッスンルームが混んでますから……。
共同で使うことになりますが、よろしくお願いします。

●おっとりしたアイドル(楓李)
ああそれからな、うちらだけやなくて、もうひと組おるみたいよ?

●琴音
そうなんですか?

●金髪のアイドル(セリア)
ほら、あっちにいるのデス!

●ひなた
あっ! 愛美ちゃんたちだ!
やっほ~!


●愛美
げっ……。

●和歌
……よりにもよって。
ついてないというか、なんというか……。

●愛美
ふん、こっちのセリフよ。

●和歌
でも別に、一緒にレッスンするわけじゃないし、関係ないですよね?

●愛美
……まあ、それもそうね。
お互い、気にしないのが一番みたい。

●和歌
そういうことです。
じゃあひなた、はじめましょう。

●ひなた
えー、一緒にレッスンしないの?

●和歌
しないわよ。だいたい、内容が違いすぎるじゃない。

今日はマジックの練習もするんだから。

●ひなた
うーん……。仕方ないかぁ。

●愛美
マジックって……相変わらずふざけてるわ。

●千尋
でも、ちょっと面白そうかも? ふふふっ。

●愛美
冗談でしょ。さ、私たちも始めるわよ。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第11話「袂を分かつプルガトリオ」

ーーレッスン場

●愛美
はいっ! いち、にっ! いち、にっ!

千尋、ターンが遅い!
琴音は手が左右逆!

●千尋
あふぅ~……。なかなかスピードについていけなくてぇ~。

●琴音
み、右手と左手で違う動きするなんて、無理ですよ~……。

●愛美
……マズイわね。このままじゃ、承認ライブは……。

●プロデューサー
大丈夫?

●愛美
どうかしらね。あの2人、一生懸命やってくれてるのは分かるわ。
でも、顔がひきつって、あんなにつらそう……。

こんな顔じゃ、ステージに立っても……。

……ちょっと休憩にしましょう。

●琴音
はぁ……はぁ……。もう、ダメです……。
お、お水~!

●愛美
時間がないわね、圧倒的に。

ただでさえ、人数が少なくて不利なのに……。

って、あれ? 千尋は?

●琴音
千尋さんなら、あそこに……。

●ひなた
いい? よーく見ててね?

このタネも仕掛けもないハンカチが、手の中にするするする~……っと入ると。


●千尋
わっ! き、消えちゃった!?

これは大変ねぇ~。
もしお昼のお弁当なんかを消されちゃったら、わたし……。

●ひなた
あははっ。そんな大きいのは消せないよ~。

●和歌
千尋さんって食べ物の話ばっかりですね。

●千尋
だってレッスンしたらお腹が空いちゃって。
いまでもお腹が鳴るの、すごく我慢してるのよ?

●ひなた
あ、分かる! 本番中とか、鳴ったらどうしようって心配になるよね!


●和歌
ひなたは心配するだけで、我慢しないでしょ?
この前だって、ステージの上で……。

●ひなた
だ、だってぇ! お腹の音は我慢できないよ~!

●千尋
そうよねぇ。うふふ。

●愛美
…………。

●琴音
……千尋さん、ひなたちゃんたちと話してるみたいですね。

なんだか、とても楽しそう。

●愛美
……レッスンのときは、あんなにつらそうだったのに。

●琴音
愛美さん?

●愛美
……ちょっと、行ってくる。

ひなた、和歌。

●ひなた
うん。なぁに、愛美ちゃん?

●和歌
呼び捨て……。別に、いいですけど。

●愛美
2人とも、一度私たちとあわせてみない?

●和歌
えっ……?

●ひなた
あわせるって、一緒のステージに立つってこと!?

●愛美
そうよ。

●ひなた
あたしはもちろんいいよ! みんなでやったら楽しそうだし!

●和歌
ひなたがいいなら、私も構わないですけど。
……どういうつもりですか?

●愛美
いいから。次のライブバトル、一緒に出るわよ。

そうすることで、見えてくる景色があるかもしれない……。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第12話「タネも仕掛けもアイドルも」

ーーステージ裏

●愛美
……勝てた。
ダンスも歌も急造の、間に合わせユニットなのに……。

完成度でいったら、3人のときのほうがずっといいわ。
でも、お客さんの手応えは、いつもより……。


●和歌
当然です。なんて言ったって、うちのひなたがいるんですから!

●ひなた
いえーい! 勝利のVサイン!


●千尋
ええ、勝ったわ~。ぶいっ!

●琴音
えへへ。最近、ずっと負け越してたから、素直に嬉しいです。
本当に、ありがとうございます……!

●愛美
……あんなに楽しそうにしてる、千尋と琴音、久しぶり。

私、焦ってたのかな?
もっと上へ、もっともっと上に行きたい、って。

●プロデューサー
そうかもしれない。

●愛美
やっぱりそうかぁ。
てっぺんとりたくて、アイドル始めたわけじゃないものね。

アイドルが好きだったから。
本当にキラキラ輝いてまぶしかったから。

すぐに消えてなくなる輝きかもしれないけど、
そのために何を捨ててもいいって思ったの。
勉強とか、就職とか、全部。


そんな当たり前のこと、忘れるなんてどうかしてたわ。
しかもそれに千尋と琴音を巻き込んで……リーダー失格ね。

●和歌
……まあ、いいんじゃないですか?
そのことが思い出せたなら。

●愛美
ええ。悔しいけど、アンタたちのおかげよ。

●和歌
……それを言うなら、こっちだってそうです。

●愛美
え?

●和歌
今日のステージで分かりました。ひなたと私の実力は、
まったく『ラブ・ビューティー』に及んでいないって。

楽しいことをするには、どうしても地力が必要なんですよね。
普通じゃないことをするには、まず普通ができなくてはならない。

つまり、楽しいことをするために、
楽しくないこともしなくちゃいけない。
そのことから、目をそらしていました。


おかげで、気付くことができました。
ありがとうございます。

●愛美
……和歌。

●琴音
仲直り、したんですね。

●愛美
え、こ、琴音!? 聞いてたの!?

●ひなた
あたしも聞こえたよ!

●千尋
はい~。愛美ちゃんの目指すキラキラ、とっても素敵だと思うな~。

●愛美
ぎゃー! 恥ずいから蒸し返すなー!


●琴音
ふふっ、よかったぁ。
愛美さんがやっと笑ってくれました。

●愛美
どこがよ! これが笑ってるように見えるわけ!?

●千尋
んー、だけど残念だね~。
わかり合えるのが、もうちょっとだけ、早かったらな~。

●愛美
あ……そう、ね。もう承認ライブの申請期間、過ぎてるから……。
3人で出るしかないわよね……。


●萌
あ、そのことなんですけど。

●愛美
何よ?

●萌
実は私も、短い付き合いとはいえ、
なんとなくプロデューサーのことが分かってきまして……。

このひとはどうせ、なんだかんだで『Twinkle☆Star』と
『ラブ・ビューティー』を引き合わせるだろうなぁということで……。

出しておきました、申請。5人で。

●愛美
……は?

●千尋
ん~?

●琴音
つまり、それって……。

●和歌
5人で承認ライブに、出られるってことですか?

●萌
はい。そうです。

●ひなた
…………。

え、えぇ~!?
すごい! すごいよ萌ちゃん!

●萌
えっへん! 当然です!
いったい私を誰だと思ってるんですか!

●愛美
いやいや!
ていうか、本当に5人そろわなかったら、どうするつもりだったのよ!?

●萌
そのときは『ラブ・ビューティー』が学プロに所属できずに、
プロデューサーがクビになって終わるだけです。

●和歌
そんなさらっと……。
とんでもないアシスタントですね、プロデューサー……。

●プロデューサー
(苦笑いする)

●和歌
ま、まあ何にしても、これで承認ライブに出られるわけです。結果的には。
ここは素直に感謝しておくとしましょう。

●ひなた
よーし! じゃあ本番に向けて、みんなで練習だー!

●全員
おー!


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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第13話「初めてのウイニングスター」

ーー控え室

●ひなた
いよいよ、今日が承認ライブだね!

●和歌
そうね。でも、本番は今日の一番最後よ。
直前まで、ライブバトルなんかもして
気持ちが途切れないようにしないと……。

●普通っぽいアイドル(晴海)
ひなたちゃん! 和歌ちゃん!


●ひなた
あ、晴海ちゃん! 元気~?


●和歌
晴海。自分のレッスンはどうしたのよ?

●晴海
もちろんちゃんとやるわ。だけど今日は2人の承認ライブでしょ?
だから、調子はどうかなって、様子を見に。

●ひなた
もうバッチリだよ!
いまなら鳩、10羽ぐらいだせそう!


●晴海
そう言われても、よく分からないんだけど……。

●ひなた
じゃあ万国旗でいうと、20カ国ぐらい?

●晴海
ごめん、やっぱりわからないかも……。

●和歌
いつも通りってことよ。だから大丈夫。
ありがとうね、晴海。

●晴海
大丈夫ならいいけど……とにかく、応援してるから!

●引っ込み思案なアイドル(寧々)
あっ、あの……!
晴海さん、そろそろレッスンが……。


●大人のお姉さんなアイドル(麻里紗)
早くしないと、また悠に問い詰められるわよ。
先輩たち、自分たちをおいて何してたんですか!? って。

あの子、仲間はずれにされるの、嫌いだから。

●晴海
あ、うん。すぐ行くね!

●和歌
同じユニットの?

●晴海
そうだよ。

●引っ込み思案なアイドル(寧々)
す、すみません! わ、私、お邪魔しちゃったみたいで……。

●和歌
別に邪魔ってことはないですけど……。

●引っ込み思案なアイドル(寧々)
……ご、ごめんなさい。

●和歌
そ、そんなに謝らなくても。

●晴海
ちょっと人見知りで……あはは……。

●和歌
晴海のユニットも大変そうね……。レッスンがんばってね。

●晴海
そっちこそ、必ず合格してねっ!

●和歌
ええ! もちろん!

●ひなた
任せてよ! 次に会うときは、
学園公認のユニット、『Twinkle☆Star』だから!


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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第14話「Twinkle☆Star」

ーー控え室

●琴音
承認ライブ本番……。
き、緊張してきました……。

●愛美
だ、だだだだらしないわね。
むむむ胸を張りなさい、胸を。


●和歌
いや愛美さんが一番緊張してそうに見えますけど……。

●千尋
それに比べて、ひなたちゃんは緊張してないねぇ?

●ひなた
そりゃもう、新生『Twinkle☆Star』の初舞台!
むしろ楽しみなぐらいだよ!

●愛美
そういえば、私たち別のユニットでやってたけど、
5人としてのユニット名はどうしましょうか?

●萌
え?
安心してください、
そこはしっかり『Twinkle☆Star』で申請しています。

●愛美
な、なに勝手なことしてるのよ!?
ユニット名ってのは、大事なものなのよ!?

●萌
はい。
だから『Twinkle☆Star』と。

●愛美
だ・か・ら!
『ラブ・ビューティー』はどこにいったのよ!?
なんで吸収合併みたいになってるの!?

●萌
え、だって『ラブ・ビューティー』ってダサいじゃないですか。
それなら『Twinkle☆Star』の方が良いだろうな、と。

●愛美
ダ、ダサっ!?
えぇ!?


私が1週間かけて考えた『ラブ・ビューティー』が……ダサい!?


●萌
はい、流石に無いネーミングかと。
むしろこの名前に1週間かけた方が驚きです。

●愛美
千尋と琴音はどうなのよ!? 今までやっていた
『ラブ・ビューティー』に愛着とか名残とかあるでしょ!?

●千尋
ん~?
わたしは『Twinkle☆Star』の方がかわいくていいかなぁ~。

●琴音
……そ、そうですね。私も……ちょっとその、
『ラブ・ビューティー』というのは……正直……。


●和歌
というか、そもそも愛美さんの名前を横文字にしただけですよね。
よく二人とも受け入れたわね……。

●愛美
くっ……!
なら、プロデューサー的にはどうなのよ!?

ーーー選択肢1
●プロデューサー
『Twinkle☆Star』で

●愛美
ぐ、ぐぬぬ……!

ーーー選択肢2

●プロデューサー
『ラブ・ビューティー』はさすがに……

●愛美
ぐ、ぐぬぬ……!

はぁ……もういいわ、それで。

おかげで緊張もどっかにいったわよ。

●和歌
あ、やっぱり緊張してたんだ……。

●ひなた
それじゃ、晴れてこの5人で新生『Twinkle☆Star』!
承認ライブ、楽しもうね!


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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第15話「招かれざる者たちの参会」

ーー控え室

●ひなた
やったーーーーーー!!!!!!

ねぇ、合格だよプロデューサー!
あたしたち、承認ライブに合格したんだって!


●プロデューサー
おめでとう!

●ひなた
へへへ~♪ プロデューサーが誘ってくれて、
しかも愛美ちゃんたちと引き合わせてくれたからだよ!

●和歌
ひなた~っ!

●ひなた
わわっ! 和歌!?

●和歌
合格だよひなた! これで私たち学プロのアイドルだよ!

これで、もっとたくさんのひとたちが私たちのステージ、見てくれるよ!

●ひなた
うん! これからも一緒に、たくさんアイドルやろうね!

●和歌
うん!

……はっ!

●ひなた
どうしたの?

●和歌
な、なんでもないのっ! あはは……。

……興奮のあまりひなたに抱きつくなんて、私、
なんて大胆なことを……。


●愛美
やったわね! 2人とも!

●和歌
わひゃっ!?

●愛美
何よ? 正式に同じユニットになるんだから、
いい加減慣れてよね。

●和歌
ち、違います。そうじゃなくて……。

●千尋
ステージではあんなに息ぴったりだったんだから、
きっと大丈夫よ~。

●琴音
私もそう思います。

2人には本当に感謝してます。
2人が来てから、ユニットの空気も変わりましたし。

おかげでユニットが……明るく? 元気?
なんというか……。

……あ、そう! 楽しくなりました!
だから私、本当に2人が入ってくれてよかったです!


●愛美
そうね。琴音の言うとおり。
私、まったく周りが見えてなかったから……。

●琴音
あ、ち、違います! 元から楽しくなかったわけじゃなくて、
さらに楽しくなったというか、アイドルの面白さを思い出したっていうか!

●愛美
いいのよ。自分でも分かってるんだから。

●琴音
愛美さん……。

●千尋
うふふ~。でも、これからはみんな仲良しさんだからね~♪

●ひなた
うん! これからもっともっと楽しくなりそうだね♪

ーープロダクション室

●和歌
ねぇ、プロデューサーさん。これからどうするんですか?

●プロデューサー
どうするって?

●和歌
学プロを立ち上げたとはいえ、まだユニットはひとつしかありません。
これから、いろんなユニットを勧誘していくべきだと思います。

●萌
ええ。和歌さんの言いたいことは分かります。
ユニットを増やすことで、学園から受けられる恩恵は格段にあがりますから。


●ひなた
あたしも賛成! やっぱり、仲間は多い方がいいもんね!

●萌
この学園には、まだまだ魅力的なアイドルがいますから、
この学プロは大きくなると思います。

●プロデューサー
よろしく。

●萌
は、はい……。一応、よろしくお願いします……。

●丁寧なアイドル(栞歩)
あのぉ……。


●ひなた
ん? なぁーに?

●丁寧なアイドル(栞歩)
突然すみません。えっと、櫻花ひなたさん、ですよね?

●ひなた
そうだけど?

●怖そうなアイドル(輝音)
…………。


●和歌
……あれ? ってこの2人、どこかで見たような気が。

●萌
あ、あなたたちは……!

●丁寧なアイドル(栞歩)
あ、申し遅れました。私、火神栞歩と申します。
いま、『ヴァルキュリアプロダクション』ってところに所属しています。


●怖そうなアイドル(輝音)
同じく、天道輝音だ。

●ひなた
え、ヴァルプロ?

●萌
そうです! し、しかもNO.1の天道輝音さん!
そしてNO.2の火神栞歩さん!

●ひなた
え、えぇ~!

●和歌
そ、そんなひとが、ひなたになんの用です!?

●栞歩
私、ひなたちゃんのことよろしくって頼まれてて。
それで、ちょっとお節介しにきました。

●和歌
頼まれた? 誰に?

●栞歩
すばる……。櫻花すばるです。

●和歌
えっ!?

●ひなた
お姉ちゃん!?

●栞歩
すばると私は、彼女が学園時代からの友人なんです。
最近は、会えてないんですけどね。

●ひなた
お、お姉ちゃんは元気なの!?

●栞歩
はい。とても元気ですよ。
ただ、詳しいことは口止めされているので、言えないんですけど。

●ひなた
そう、なんだ……。
でも、元気ならよかったかな……。

●和歌
お節介っていうのはなんですか?

●栞歩
ちょっと待ってくださいね。いま眼鏡を外します。


●ひなた
へ?

●栞歩
すばるには、ひなたちゃんを一切甘やかさないでって言われてるんです。
私、眼鏡とらないと、ちゃんと言いたいことが言えなくて……。

…………。

●ひなた
……あ、あのぉ?

●栞歩
このままでは、ダメになる。

●ひなた
え?

●栞歩
このままでは、『Twinkle☆Star』はダメになると言ってんだよ。
すべて、お前のせいでな。


●ひなた
えっ!?

●栞歩
お前は本当にオンリーワンになりたいなんて思っていない。
そのことに気づけない限り、お前はすべてを台無しにする。


そのこと、忘れんなよ。

●和歌
……な、なんなのよ。

●萌
眼鏡を外したら雰囲気が変わりましたね。
まるで、別人みたいに……。

●輝音
……櫻花ひなた。

●ひなた
え? あ、うん!

●和歌
何よ? 今度はこっち?

●輝音
今日、私はキミのライブを見ていたんだ。
なぜだか分かる?


●ひなた
分からない、けど……。

●輝音
お前が、櫻花すばるの妹だからだよ。

●ひなた
…………。

●輝音
正直、すごく期待していたんだけどな。

どんな逸材がこの学園にやってきたのか、
次のヴァルキュリアたり得るのか。

結論から言おう。

期待はずれだ。

●ひなた
…………。

●輝音
櫻花すばるの妹というから楽しみにしてたのに。
とんだ期待はずれだ。

失った時間を返して欲しいくらいだよ。
それほど、まったくもって無駄だった。


それだけ、伝えようと思ってね。
……ふふっ。意外と私は義理堅いだろ?

じゃあね。

●ひなた
期待、はずれ……。


●萌
い、一体なんだったんでしょう……?
まさかヴァルプロのワンツーコンビが、直接ひなたさんに……。

●和歌
……な、な。

何よあいつら! 信じられない!

ひなた! 気にしなくていいからね!

お姉さんの親友だかなんだか知らないけど、
いきなり現れて、勝手なこと言って……。


あんなひとに、ひなたの何が分かるっていうのよ!

●ひなた
う、うん。ありがとう、和歌。

でも……気にはなっちゃうかな。

あたしのせいで、ダメになる……。
オンリーワンアイドルになりたいなんて、思っていない……。


どういう意味か、ちっとも分からないから……。

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現世(エイドス)サイド:第1章「星のきらめき」第16話「支えあう友との一歩」

ーー学園内広場

●ひなた
あたしのせいで、『Twinkle☆Star』がダメになっちゃうって……
ど、どうしよう! せっかく上手くいってたのに!



●和歌
ひなたが私たちをダメにするはずないじゃない。
そもそも、ひなたのおかげで1つになれたのよ?

●ひなた
えっと……でも、これからそうなるかもしれいし。
どうすればダメにしないで済むのかなぁ。

●和歌
ひなたをこんなに真剣に悩ませるなんて……、
ヴァルプロの火神栞歩、その名前、覚えたわよ……!

うふふ……いつまでもこっちを見下しているといいのよ。
その間にも、ひなたの魅力を世界へ伝えてみせるんだから。


●千尋
……和歌ちゃん、さっきからなにかメモしてるけど、
なにか思いついたことでもあるの?

●和歌
え!? あっ、いやこれは……忘れないように!
大事なことを、忘れないためにね、あはっ、あはは……。

●千尋
(大事なこと……今日の晩ご飯の献立とか、かな?)

●愛美
このくらいのヤジで、なにそんなに慌ててるのよ。
これから上を目指そうっていうのに、だらしないわね。

いい? ひなたは一応結果を出したわけなんだから、
これからがアイドルとしての勝負なわけ!

だからこそ、ヤジなんか上等ですぅ、キャハっ☆
……くらいの気持ちでいかないと、それこそダメなんだから。

●ひなた
愛美ちゃん……。

●和歌
……やーい、『ラブ・ビューティー』。

●愛美
ちょっと和歌ァ! それ、アンタ絶対バカにしてるでしょ!?
このっ……もう怒ったわよぉ!!

●和歌
ひなたにひどいこと言った仕返しです!
というか、愛美さんもこの程度のヤジで怒ってるじゃないですか!

●愛美
バカにされてるのに怒らないほどマヌケじゃないのよ、
それより。逃げてないでさっさと止まりなさーい!!

●ひなた
ええっ!? ちょ、ちょっと2人とも!?

●琴音
あはは……みんな、思ったより落ち込んでないね。
ひなたちゃんだってそんなに背負い込む必要ないよ。

●ひなた
そうかな、あたしにはよくわからないや……。

ヴァルプロの人に言われるくらいだから、
ホントにだめなのかもって思っちゃって……。

●琴音
ううん、私もみんなもそんなこと思わないよ!
ひなたちゃんは、今のひなたちゃんのままが素敵だから。

●千尋
そうだよー。おかげで一緒のユニットになれたわけだし〜。
これからがんばるぞー! って気持ちでいっぱいだよ?

●琴音
みんな、あなたがいなかったらここまでこれなかったよ。
だから、ひなたちゃんはもっと胸張って!

●ひなた
……うん、がんばってみるよ!
なんにしたって、やってみなきゃわからないよね!

あたし、ダメになるって言われても、みんなとアイドルしたい!
どうなるかわからないけど、よろしくね!


●愛美
はぁ、はぁっ……ようやく、わかったみたいね……。
さっさとそう言えばいいのよ、ふんっ。

●ひなた
うん。ごめんね愛美ちゃ……あれ?
どうしてそんなに汗だくになっちゃってるの?

●愛美
和歌のせいよ! 意外と速くて、捕まらないし……
はぁ……もっと体力つけておけばよかったわ。

●ひなた
そうだ! それならいっそ、このままランニングしよっか!
体力をつける意味でも、ちょうどいいよね!

●琴音
へっ? ランニングって、もう夕方なのに?

●ひなた
ほらほら、行くよ〜! あの夕陽に向かって走れー!
レッツゴー!!

●琴音
ああっ、ちょっと待って、ひなたちゃーん!

●千尋
晩ご飯前に軽い運動だ〜。
ご飯を美味しく食べるためにがんばるよー。

●和歌
あら、取り残された……。
愛美さん、私たちも追いかけましょうよ。

●愛美
ちょっと和歌……あの子、自由すぎるんじゃない?
手綱引いてあげないと、周りが先に疲れちゃうわよ。

●和歌
いいんですよ、あの子はこれぐらい自由なほうが魅力的ですから。
大人しいひなたなんて、それこそユニットがダメになる気がするもの。

これからの『Twinkle☆Star』がどうなるか、それはきっと
ひなたにかかっていると思うから……。

●ひなた
おーい! 2人とも、来ないのー?

●愛美
……仕方ないわね。
あの子についていってあげるわよ。

●和歌
愛美さん……ありがとうございます。
ひなたー! 私たちも、今から行くから、待っててー!


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